コルカタ
インド東部のベンガル州の州都であるコルカタは、300年以上の歴史を持つ都市で、イギリス植民地時代には「東洋のロンドン」と呼ばれ、文化・教育・商業の中心地として繁栄しました。古風な建築物と文学・芸術の魂が息づくこの地は、インドの伝統と現代的な魅力が調和的に融合した観光地です。
– 豊かな歴史的遺産
コルカタのシンボルであるヴィクトリア・メモリアルは、花壇に囲まれた優雅な建物で、インド最古の博物館の一つであるインド博物館には、古代の遺物や自然史標本が満載です。また、ハウラ橋とハウラ駅は、産業化時代の壮大さを感じさせてくれる名所です。
– 華麗な建築と文化空間
コルカタには、インド美術博物館、国立図書館、セントポール大聖堂など、英国様式の邸宅とベンガル様式の邸宅が共存する建築物が立ち並び、建築愛好家を魅了します。特にマザーハウスとコルカタ・ゴスペル・カレッジは、宗教的・教育的な価値を同時に持ち、現地の生活を実感できる空間です。
– 多彩な料理と屋台の軽食
コルカタは、ベンガル料理の定番であるロティとカレー、米粉のプーリから、甘いミスティ・ドイやロソゴラなどの伝統的なデザートまで、美食家の楽園です。街では、チーズを添えたパニ・プーリやパヴ・バジなど、インド全土で愛されているスナックも簡単に手に入ります。
– 文学・芸術のメッカ
ノーベル文学賞を受賞したラビンドラナート・タゴールをはじめ、数多くの詩人や作家を輩出したコルカタには、文学カフェや小劇場がたくさんあります。カリグーラット美術館(Contemporary Art Galleries)や「パレ・ド・パシン(Palais de Pashin)」などのギャラリーでは、ベンガル絵画や彫刻の展示会が開催されており、芸術鑑賞を楽しむのに最適です。
– 華やかなお祭りや宗教体験
10月のドゥルガ・プジャは、街全体が華やかな展示物と光で彩られるコルカタ最大の祭です。その他にも、ホリ、ディワリ、クリスマス祭など、それぞれの色彩と伝統音楽、ストリートパレードで訪れる人々を魅了します。
– ホグリー川河畔のロマンチックな雰囲気
フーグリ川沿いの遊歩道では、日の出と日没の景色が絶景です。伝統的なボート「ドゥトゥン」に乗って川を遊覧し、コルカタの昔の風景と現代的なスカイラインを同時に楽しむことができます。
– 温かい地元の人々の歓迎
コルカタの人々は「ヴァスダヴァ・クタンバカム(Vasudhaiva Kutumbakam)」の精神で客を迎えます。市場で交わす笑顔やカフェでの短い会話にも、心のこもった温かさを感じることができ、旅行者に特別な思い出を与えてくれます。
コルカタ4月の天気
4月のインド、コルカタは本格的な夏が始まる時期で、日中の気温差はそれほど大きくありませんが、日中の気温は32℃から38℃まで上昇し、夜間も24℃から27℃程度と、涼しさはあまり感じられません。湿度は60~80%と非常に高く、「ジメジメとした暑さ」を感じやすいでしょう。また、午後には熱帯性のスコールや雷雨を伴う小規模な豪雨が降ることもよくあります。日照時間が長く、強い日差しが降り注ぐため、紫外線対策と水分補給は必須です。
この季節は、早朝にヴィクトリア・メモリアルやダム・フレーム・プラザなどの主要な観光スポットを訪れたり、日の出前にホグリー川沿いをボートクルーズで楽しむのがおすすめです。日中は、地元のカフェやインディアンコーヒーハウスで伝統的なチャイや軽食を味わって暑さをしのぎ、午後遅くに植民地時代の建築物を探検したり、アートギャラリーを訪れたりして文化体験をすることができます。また、この時期は観光客が比較的少なく、ホテルの料金が下がるオフシーズンなので、予算を抑えながらコルカタの様々な料理や市場の風景をゆったりと楽しむのに最適です。
コルカタ4月の服装
4月にインドのコルカタを旅行する際は、暑さと高い湿気を考慮して、軽くて通気性の良い服を用意しましょう。半袖Tシャツやノースリーブのトップス、薄手のリネンシャツなどがおすすめです。パンツは通気性の良い綿パンツやゆったりとしたロングスカートが良いでしょう。寺院を訪れる際に備えて、肩と膝を覆える薄手のショールやカーディガンも用意しておきましょう。汗をかいてもすぐに乾く素材を選ぶと、移動中も快適に過ごせます。
靴は、長時間歩いても足が楽なスニーカーや軽いサンダルを用意しましょう。夜間や雨の予報がある場合に備えて、軽く折り畳んで収納できる防水スリッパや傘、携帯用レインコートも必須です。その他、強い紫外線から目を守るサングラスや、日よけの広い帽子、日焼け止め、そして暑い日に水分補給ができるように水筒や携帯用扇風機も用意しておくと良いでしょう。最後に、蚊よけスプレーと簡単な救急用品を持参すれば、より安全で快適な旅行になるでしょう。
コメントを残す